大人が楽しいから、子どもも楽しい

子どものための時間は、子どもに合わせていくことも大事なのですが、一方で大人にとっての視点が欠かせないものでもあります。
塚田ひろみ 2025.01.19
誰でも

人間が集中できる時間は、色々言われますが、50分とか、小さな子であれば同じ場面を3分だとか。

もちろん、どういう集中か、何をするかにもよりますが、「小さい子が1時間も同じところで集中できないでしょ」、「学校の授業が45分だからそのくらいが限界かな」というのがよく聞くところです。

ところが、やり方によって、4歳や5歳の子がたっぷり2時間同じテーマに取り組み続けることが出来る姿を、アート活動の時間を通して何度も目にしてきました。お昼ごはんとか大人の都合で終わりにしたけれど、2時間以上、やろうと思えば出来ただろうなと思います。

そのとき大事なのは、本当に色々有るなぁと思ったのですが、丁寧な導入で世界観をつくること、子どもたちがやりたいと思えること、展開の仕方、科学的なおもしろさ、素材の提示の仕方、参加している子ども同士の協力関係の作り方、実に様々な工夫が隠されています。

でも何より大事なのは、大人が楽しくてしょうがないこと。
「これを一緒にやりたいんだ」ということをテーマにして、周りの大人も思わずやってみたくなるようなおもしろさが出来上がるのだと思います。

そのくらい大事なテーマは、質も高まっていくような継続や改良も自然とされていくでしょう。

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